周辺機器画像集

ファミコンとディスクシステム装着例


当時のディスクカード


マスコットキャラクターの「ディスくん」
ディスクシステム(DiskSystem)
1986年2月21日発売

ファミリーコンピュータの従来のゲームプログラムは、カートリッジ(ロムカセット)に内蔵されたROMに格納されていた。
それに対して、このディスクシステムは、ディスクカードとよばれる磁気円盤に記録されているプログラムやデータを必要なときにメモリ上に読み込んで、ゲームプログラムを実行する。
ディスクシステムは、ディスクを読み取るディスクシステム本体(HVC-022)と、ソフトウェアの情報をファミリーコンピュータ本体に供給するRAMアダプタ(HVC-023)からなり、ファミリーコンピュータに接続することでシステムを構成する。
別売ACアダプタまたは単2電池6本で動作する。内蔵されるRAMはプログラムデータ用が256キロビット、スプライトと背景用が64キロビットで、途中の読み込みなしに使える量は片面の半分ほどにあたる。
ディスク読み込み装置としてのみならず、新しい機能もいくつか追加されていた。
中でも、ファミコン本体では矩形波など限られた音色しか出せなかったサウンド機能のためにPWM音源が搭載されてゲームプログラムから利用できるようになったことが大きい。
ディスクシステムのゲーム作品は多くがPWM音源を利用し、当時のゲームの評価の際にはその当時としては美麗なサウンドを印象に残る点として挙げるファンも多い。

ディスクカードを模したマスコットキャラクター「ディスくん」が存在し、CMの最後にも登場していた。

後にシャープから、ファミリーコンピュータ本体とディスクシステムとを一体化させたツインファミコンも発売された。

なお、任天堂が違法コピーなどを危惧したため日本以外では発売されていないが、一部の国では正式に任天堂に承諾をうけたライセンス版のディスクシステムが発売されている。
ディスクカードの書き換えサービスは2003年9月、ディスクシステム本体の修理は2007年10月をもって終了している。
だが、独特の仕様、音源の良さなどから今でもマニアからは根強い人気を得ている

装着例


本体


店頭に置いてあったディスクファクス
ディスクファクス(DiskFAX)
ファミリーコンピュータネットワークシステム
ディスクシステムは黄色のディスクが一般的だが、後期には青色のシャッター付きのディスクを必要とするソフトも発売された。
これは店頭に設置された、ディスクに保存されたスコアやセーブデータなどを任天堂とやりとりする「ディスクファクス」と呼ばれる装置に対応したディスクで、黄色のディスクとは上位互換である。
対応ソフトは『ゴルフJAPANコース』
『ゴルフUSコース』
『中山美穂のトキメキハイスクール』
『ファミコングランプリ F1レース』
『ファミコングランプリII 3Dホットラリー』の計5種。
青ディスクには書き換えソフトの制限は無いが、逆に黄色ディスクを青ディスク用の前記5タイトルに書き替えることはできない。
ゴルフの上位入賞者にはメッキが施されオリジナルステージが収録されたゴールドディスク又はシルバーディスクが授与された。
1988年サービス終了。
このシステムは任天堂が普及に意欲を見せていた、ファミリーコンピュータを用いた家庭用通信システムの試金石とも位置づけられるものである。
ディスクシステム本体にも通信用拡張ポートが備えられていた。
これは後に、ファミコンネットワークという形で応用され、キャプテンシステムへの接続や株式売買、公営競技の電話投票などのサービスが行われた。
ユーザーは通信アダプタを購入してファミコンに挿入すると、電話回線を介してこれらのサービスに接続できた。
しかし、処理速度やグラフィック表示など性能面で限界があるファミコンを使ったこれらのシステムは、パソコンで行うパソコン通信による同様のサービスに移行する形で淘汰された。

ツインファミコン (Twin Famicom)
1986年にシャープ株式会社発売
ファミリーコンピュータ互換機。
当時の価格は3万2000円。

任天堂が発売したオリジナルのファミリーコンピュータ本体とディスクシステムの機能を兼ね備え、ロムカセットとディスクカードの両方のゲームをプレイすることができる。
ロムカセット差し込みスロットのそばに切替スイッチがあり、「カセット」にするとロムカセットのゲームを、「ディスク」にするとディスクカードのゲームをプレイできる。
なお、切替スイッチはツインファミコン本体の電源を一旦切ってから行わないと、本体の故障やセーブデータ消失のおそれがある。
任天堂のファミリーコンピュータは映像出力がRF出力のみであるのに対して、ツインファミコンはRFコンバータ拡張端子に加え、AV出力端子も備えており映像・音声出力機能は優秀。
AV出力は一般の接続端子を搭載しているため、ニューファミコン(AV仕様ファミコン)・スーパーファミコン・NINTENDO64等と異なり、専用ケーブルを必要とせず、市販品を使用できる。
ただし、抜き差しを繰り返すと接点がハンダ割れしやすい。
なお、ACアダプタは専用品を使用する。
本体色は赤と黒の2色が用意された。
製造時期などによって前期型と後期型に分けられ、後期型ではコントローラに連射機能が搭載された。
ディスク使用時の起動画面においては、最初期の製品では任天堂のディスクシステムと同じく「Nintendo」と表示され、それ以降の製品は「FAMICOM」と表示される。
また、後期型の中には「FF」マークの付いているものがあり、ノイズフィルターなどが追加されている。


国内版「ファミコンテレビC1」

海外版「SHARP Nintendo Television」

ファミコンテレビC1(FamicomTV-C1)
シャープから1983年に発売されたブラウン管テレビ
正式名称はマイコンピュータテレビC1。

任天堂との共同開発によるもので、ファミリーコンピュータを内蔵している。ファミリーコンピュータとはコンポジットビデオ経由ではなくRGB接続されており、画質が鮮明だった。
その為、当時のファミコン雑誌の画面写真にはよく使用されており、本機種が生産中止になった際は流通在庫を求めて編集者が秋葉原を探し回ったという伝説がある。
また、故障して廃棄される際もファミコン部分は無事なことが大半な為、部品取り目的で不動品を買い求める客がいた関係上、ジャンクとして流通された。
海外版はNES互換機として、Sharp Nintendo Televisionの名で発売された。


当時店頭に設置されていた
ディスクライター

ディスクライター(DiskWriter)

ディスクカードは「ディスクライター」という店頭に設置されていたシステムを使う事で、内容を別のゲームに書き換えることができた。
書き換えの料金は通常1本500円
永谷園のCMが出る『帰ってきたマリオブラザーズ』は400円
新規にディスクカードを購入するよりも安くゲームを楽しむことができたため、当時の主要ユーザーだった子供達からこのシステムは歓迎された。
ただし、市場には公式な生ディスクは存在せず、書き換えするためにはまずゲームソフトを購入してディスクを入手することになっていた。
ディスクライターで供給されたソフトにはパッケージ販売された新作ゲームだけでなく、過去にロムカセットで販売された作品や、ディスクライターでのみ購入できた書き換え専用ソフトも存在する。
書き換えたゲームの説明書はパッケージ販売用と同じ物が用意され、一部のゲームでは一冊100円で販売、その他は無料で配布という形式を取っていたが、しだいにパッケージ販売用とは異なる2色印刷の簡易説明書を無料配布するという形式に変更された。
すべての説明書にはディスクカードに貼り付けるタイトルシールが付属したが、のちにタイトルシールが不足したため「ネームラベル」という白色の自分で名前を書き込むタイプのシールが代わりとされたこともあった。
さらに、書き込みの受付が終了する直前には書き換え希望が殺到し、説明書や白のネームラベルも品切れとなった店もある。
ディスクライターはディスクシステムの衰退とともに任天堂に回収される形で順次店頭から撤去され、1992年頃には店頭から姿を消した。
一方でユーザーへの救済措置のため、その後も同額にて任天堂本社・支店で郵送または社内持込による対応が行われていたが、経年による機材老朽化で維持継続が困難となり2003年9月に対応が終了した。
ちなみにディスクライターは今でも任天堂に保管されている。

任天堂でゴルフ上位入賞者にメッキが施され
オリジナルステージが収録されたゴールドディスク
またはシルバーディスクが授与された。
ファミコンボックス(FamicomBox)
1986年にリリースした業務用向けファミリーコンピュータである。
主にホテルや旅館に設置されており、本体に設置されている
コインボックスにコインを入れると本体に内蔵されたファミコンソフトを
10分または15分間遊ぶことができる。
制限時間直前には警告音が鳴らされ、さらにコインを入れると
プレイ時間が追加される。
付属のコントローラーと光線銃はNESから流用され
ファミコンボックスのソフトもNESのカセットになっている。

1990年には後継機として業務用向け
スーパーファミコンのスーパーファミコンボックスがリリースされた。


ファミコンステーション(FamicomStation)

任天堂のファミコンボックスのOEMとしてシャープで販売

特にファミコンボックスと変わりはありません。

シューティングウォッチ(ShootingWatch)
1987年にハドソンから発売
連射能力測定機能付きの時計。
シュウォッチというネーミングは「シューティングウォッチ」の略称である。
当時、『スターソルジャー』などに代表されるハドソンのシューティングゲームの影響により、小中学生の間で高速連射を練習するのが流行していた。
そんな時代ならではの玩具と言える。
2006年に開催されたハドソン主催のゲーム大会「ハドソン全国キャラバン '06」ではシュウォッチ連射大会も行われた。
2007年7月には1万個限定で復刻版を発売することを発表。
一時予約を受け付けたが、その後製品の十分な品質が確保できないとの理由により一旦発売中止と予約の全キャンセルを発表。
製品の再設計を行い、2008年9月に個数限定で先行発売、12月18日に一般発売された。

絵も何も描いてない白・黒のカセット
インターネットで見つけました。
珍しいですね

ファミコン3Dシステム(Famicom 3D System)
1987年10月21日に任天堂から発売

スコープとアダプタから構成されている。
また、シャープからツインファミコン用の3Dシステムも発売された。
当時VHD用の機器として用意された3Dシステムとほぼ同等品である。
眼鏡の形状をしたスコープに液晶シャッターが仕込まれていて、これと画面の映像が高速に点滅し左右独立した映像を見せることで立体視を可能とした。
また、ジョイスティック等との併用も可能になっている。
周辺機器としては高価なこと、スコープをかけていないと映像が二重に見えるだけなので大勢でのゲームプレイには向かなかったこと、ハード的な制約もあり点滅速度・周期が遅く目に負担がかかること等の難点があった。
売り上げは伸び悩み、対応ソフトも少なかった。

パワーグローブ(Power Glove)
1990年に発売されたファミリーコンピュータ専用コントローラー。
アメリカではマテル社、日本ではパックスコーポレーションが販売した。
日本でのメーカー希望小売価格は1万9800円。
データグローブの技術をベースに開発された。
ファミコン本体の拡張コネクタにL字型のセンサーを接続し、パワーグローブを腕にはめて使用する。
操作は手や腕などを動かして行う。
操作方法は14通りプログラムされており、ゲームの内容に応じて使い分けるようになっている。
説明書では、操作方法は基本的にゲーム内の動作で説明しており、どういうボタン操作に当たるかは書かれていない。
パワーグローブは普通のコントローラとしても使用できる。ちなみに、市販されたのは右手用のみ。
説明書にも書かれている通り操作性が大変微妙であり、慣れるには何日か練習が必要としている。



コントローラー各種

ファミリーコンピュータ ロボット
(FamilyComputerRobot)
1985年7月26日任天堂から発売
「光線銃シリーズ」の技術を応用し、画面上から送信される光信号を直接ロボットの目で受け、内蔵モーターによって動かすことができる。
単独で動作することはなく、ファミコン専用ソフト『ブロックセット』か『ジャイロセット』を必要とする。
ゲーム画面に連動させてロボットを遠隔操作することがねらい(ロボットの側からファミコン本体へのフィードバックはない)。
ロボット下部の台座周囲には5つのスリットが設けられ、ここに専用のモジュールを取り付けられる。
腕は常に前方に突き出した形で、胸部と連動している。
可能な動作は胸部の垂直移動(6段階)・水平回転(5段階)、腕の開閉。
これによりブロックやコマを操るといった動作をする。
単3型乾電池4本使用。
欧米ではR.O.B.(Robotic Operating Buddy) の名で発売され、NES本体・光線銃とのセット販売もされた。
ちなみに日本での配色はファミコンのカラーに合わせた赤と白の配色だが、海外ではNESのカラーに合わせて灰色を基調とした配色になっている。


キーボード


ファミリーベーシックV3


データ保存に使われたレコーダー

ファミリーベーシック(FamilyBasic)
1984年6月21日発売

ファミリーコンピュータの周辺機器の一つ。
BASIC言語を組み込んだロムカセットと、ファミコン本体のエキスパンドコネクタに接続するキーボードの2点がセットになっている。
メインモードである“GAME BASICモード”でゲームプログラミングを行う。それ以外にも計算式入力による電卓機能の“カリキュレータボード”、音階入力による音楽制作機能の“ミュージックボード”、ワードプロセッサのような機能を持つ“メッセージボード”、バイオリズムに基づいた簡単な占いと生誕からの総経過日数の算出をする“占い”の4つの機能が内蔵された。
GAME BASICモードに特化したアップバージョン版『ファミリーベーシックV3』が1985年2月21日、9,800円で発売。
プログラム実行メモリ容量は4,096バイト。
ファミリーベーシック専用カセットとして、カセットのみの単体売りという形で、キーボードは下位のセット売りバージョンから流用する。

カセットのバージョンなど
4つのバージョンが存在することが確認されている。
V1.0 のバージョンアップ版である V2.0A 及び V2.1A はカセットのみの単体売りはされていなかった模様。
また、ROMカセットの色は黒が基本だが、V3.0 のみワインレッド色の外装で成型されている。

V1.0
最初に発売されたバージョン。

V2.0A
SCR$関数が追加。

V2.1A
V2.0Aのバグが除かれたものとされる。

V3.0
1985年2月21日、9,800円で発売された。
カリキュレータボードや占いなどの機能を排し、GAME BASICモード向けにメモリ容量を拡張。
CRASH
AUTOON ERROR GOTO 等多数の新規命令が追加。
サンプルプログラムも4つのゲームが収録されており、BASICの命令によりRAMに呼び出すことができる。
しかし実行のために使えるメモリ容量が相変わらず小さいため(4キロバイト)、中途半端なプログラムしか作れないことが多く、さらにデータの誤消去が発生し易いため機能的には十分とは言えず、これも不振のまま終わった。

サンプルプログラム

GAME 1 と GAME 2 は、BG グラフィックをエディタで編集することで、簡単にステージを改造できる。

GAME 0
ハート
(コントローラ II のマイクに息または声を入力し、画面上のハートマークを塗りつぶして完成させるゲーム。)

GAME 1
ペンペン迷路
(ペンギンを操作し、カニさんを避けながら、格子状の道に配置された数字を順番に拾っていく。)

GAME 2
マリオワールド
(マリオを左右移動・ジャンプ・はしごの昇降で操作して、ニタニタに触れないように落ちているリンゴと数字を拾う。数字は順番に拾わないと得点にならない。)

GAME 3
スターキラー
(自機を 8 方向に移動させて操作するシューティングゲーム。2 人同時プレイも可能。スクロールはしないが、画面の上下左右がつながっている


本体1


本体2


本体3


スーパーマリオブラザーズ
NESのカセット
ニンテンドー・エンターテイメント・システム
(Nintendo Entertainment System)

通称:NES(ネス)

北米:1985年10月18日
カナダ:1986年2月
欧州:1986年
オーストラリア:1987年
任天堂から発売された海外家庭用ゲーム機である。
全世界で6000万個が販売された。
アメリカでも発売され、「アタリショック」で低迷していたアメリカのTVゲーム産業を復活させた。
アタリショック以降のビデオゲーム業界を再び活性化し、以降のゲーム機にとってゲームデザインから商慣習に至るまでのあらゆる面での標準となったゲーム機である。
最初の現代的なアクションゲームである『スーパーマリオブラザーズ』はこのゲーム機の最初のキラーソフトとなった。
また、サードパーティーに対して初めて訴訟が提起されたゲーム機でもある。
コンソールに“Nintendo”の文字が大きく表記されていたためか、現地では「ニンテンドー」の愛称で親しまれた。
後に日本で「スーパーファミコン」として発売された後継機は、欧米でも本機の名称を引き継ぎ、“Super NES(SNES)”の名称で発売された。

日本版「ニューファミコン」


海外版「ニューファミコン(NES2)


AVファミコンに設定されたFFマーク
AV仕様ファミリーコンピュータ
(NEW Family Computer)
通称:ニューファミコン

1993年12月1日発売
当時のメーカー希望小売価格は税込7,000円
この名称は他のゲーム機ではすでに主流となっていた
コンポジットビデオ出力によるテレビ接続が可能となったことに由来する。
製品の箱にはAV仕様ファミコンの略称が記載された。
さらにテレビCMで用いられたニューファミコンの通称もあり、一般には
この名で呼ばれることが多い。
当初は10月を目処に発売される予定
だったが、RF出力からビデオ出力への
仕様変更により延期された。
北米にて先行発売されたNES2では逆に
AV出力が省かれ、RF出力のみとされた。

AV仕様ファミリーコンピュータは、スーパーファミコンの廉価機
「スーパーファミコンジュニア」とともに2003年9月をもって製造出荷を終えた。
最後に製造されたAV仕様ファミリーコンピュータは
任天堂が保管し、2003年-2004年にかけて開催された
テレビゲームの展覧会レベルXでは「ラストファミコン」の名前で展示された。
このラストファミコンの製造年月は2003年9月25日
製造番号はNH11033309である。

ACアダプタとテレビとの接続ケーブルは、旧型機やスーパーファミコンとの共用が可能との理由で別売とされた。
コントローラやAVケーブルなど旧型機に使用できないAV仕様ファミリーコンピュータ用周辺機器にはNEW FFマークが付けられた。





ロゴ関連

1番目:任天堂のロゴ

2番目:任天堂が正規ライセンス
商品のみに使われるロゴ

3番目:ディスクシステムのロゴ

4番目:ニューファミコン対応マーク

5番目:海外版(NES)のロゴ
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